ニュースで繰り返し出ていますが、太平洋に浮かぶバヌアツ共和国を先週、巨大なサイクロンが襲いました。日本は地震、台風、津波、火山などの自然災害が多いので、ひとごとには思えません。何箇所かサイトを訪問して試してみたので、手順などを書いておきます。僕は在米ですので、アメリカからの情報がメインですが寄付自体は日本からも出来るはずです。

(画像はFlickrにPAMの前の写真としてアップロードされていた写真で1月末の様子だそうです。改変禁止です。)

日本からの場合

日本から義援金を出す場合、今のところバヌアツ専用の窓口は、知る限りありません。日本赤十字社が始めました。また、銀行振り込みのみですが日本バヌアツ親善協会というものもあります。日本国内からのあて先については、詳しく解説されている方がおられるので、そちらをご参照ください。

日本バヌアツ親善協会は、認定NPOのようですがネット上の情報が少なすぎてよくわかりません。ただ、親善大使をしておられるアナウンサーの方のウェブサイトには支援が始まったと記載されています。

また、私たちの支援も21日(土)から始まっています。 21日に島を一周し、北部の医療の拠点となるパンナギスへ緊急性の高い水や食料を運びました。 私たちが到着したとき、朝から水を飲んでいない子供もいたそうです。 動画が上手くアップできていないのですが、その模様を近日中にアップ致します。 また、21日から動き出した私たちの支援ですが、バヌアツの災害対策本部が設置され、

  • ①個人的に支援活動をすることを自粛する
  • ②配給量のロジは赤十字が中心となって進める

といった通達が出たため、 今後は、私たちが購入した屋根用のトタンを赤十字と一緒に配給することになりました。 現在雨風をしのげるブルーシートやテントの配給は始まっているので、...皆さんの資金で集めている建築資材の分配には、必ず私たちが同行して手伝うことの了解も得ました。 ご質問に、皆様のお金は人件費などにつかわれないですよね?とありました。 もちろん、使いません。皆様のお金は、支援物資、それを運搬する車両の燃料費に使わせていただきます。私どもが離島などへいく交通費などは、全て自分たちで賄いますので、ご安心ください。

出展:『日本政府の緊急支援物資到着』3/24(相川梨絵のオフィシャルブログ)都合により改行を変更

他に、日本ユニセフ協会にも出すことが出来ますが、バヌアツ用の寄付募集ではありません。

Yahoo!ネット募金の専用ページ(バヌアツ)・(ツバル)は、それぞれ日本赤十字社経由・日本のNPOを介したツバル赤十字社経由です。

こちらのページで扱っている情報の中では、Volunteer Vanuatu(ボランティア)は日本からの支援も受け付けてくれそうです。(そもそも住所を入れるページがありません。)International Medical Corps(医療支援)は、匿名希望という欄があります。試していないので分かりませんが、日本からでも出来るかもしれません。World Vision(緊急援助その他)は、米国専用です。

オーストラリア赤十字というのが、一番安心できる選択肢かもしれません。(下記にエントリー追加しました)

他に、NPOの中では、

  • AmeriCares(医療支援その他緊急支援)
  • Cares(緊急支援、普段は支援一般)

の二つは日本からの支援も選択できますが、試してはいません。SSLも機能しています。Save the Children AUはオーストラリア専用に見えますが、アメリカのテレビ局に紹介されているので方法があるかもしれません。

他の団体に興味がある方は英語ですが、下記で紹介しているCNN記事を読んでみてください。

日本での寄附金控除

認定NPOに寄付を行った場合に受けることが出来る、寄附金控除というものがあります。これは、寄附金の額を所得税から税額控除することができるものですが、地方自治体によっては条例によって住民税からも控除を得られる場合があるようです。

ここで挙げている義援金窓口の中では、

  • 日本赤十字社
  • 日本ユニセフ協会
  • ワールドビジョンジャパン(注:下記で試したものは米国法人です。米国法人は対象外です)

へ「直接」寄附を行った場合には対象になりますが、Yahoo基金は特定NPOではないため対象外です。

日本バヌアツ親善協会とツバルオーバービュー(Yahoo基金に出している団体、銀行振り込みの場合には直接可能)は認定NPOですので、控除対象になるはずですがウェブサイトに案内されていないため不明です。バヌアツ親善協会は個人名を記載すると書いてありますし、ツバルのものは5月ごろツバル赤十字へ送ると書いてあるので、どういう扱いになるのか分かりません。(活動費の寄付になる=控除対象なのかわかりません。情報をネット上で見つけたら追記するかもしれません。)

詳しくは、総務省のウェブサイトを見てください。

 

赤十字(Amrican Red Cross)

災害支援といえば、まず赤十字社です。アメリカの赤十字社(American Red Cross)は寄付を受け付けているのですが、「自然災害(家の火事を含む)」に対する寄付しかありません。火事に対する寄付に文句があるわけではないのですが、今回はパスします。トップページには「火事ですべてを失ったとき、赤十字がそこにいた」とあります。

When Kerry lost everything to a fire, the Red Cross was there.


Help people affected by disasters big and small.

オーストラリア赤十字(Australian Red Cross)

アメリカ在住でなければ、オーストラリア赤十字は現実的な選択だと思います。事務費用は10%未満に抑えるということが記載されいます。足りない場合には他から補填されるようなので、逆も然りでバヌアツで使い切れない場合には他国への支援に回るというのが自然です。ただ、死に金にはなりませんので、安心ですね。

窓口は、Cyclone Pam (Vanuatu) 2015 Appealです。寄付の仕方はNaverまとめにエントリができているので、そちらをご参照ください。

オーストラリア赤十字の援助項目は緊急援助全般ですが、おそらく寄付したお金の多くはしばらくしてから使われるものと思います。募集ページおよびそこからのリンクには、

Can I volunteer in Vanuatu or other countries in the Pacific?
Australian Red Cross does not send volunteers overseas during a disaster or emergency response. In these instances, we would only send trained specialists who have experience working in international emergencies and with Red Cross. However, we will have 6-12 month financially-supported volunteer assignments in Vanuatu, Fiji and other countries available in the next few months.
Volunteering in the Pacific - Tropical Cyclone Pam

Red Cross does not send volunteers overseas in the immediate aftermath of a disaster. In these instances, we only send trained specialists who have experience working in international emergencies. In the coming months we may have volunteer assignments available in Vanuatu and Fiji, likely to focus on helping communities in the long-term recovery process as well as preparing for future natural disasters.Subscribe to our email alerts to be notified when new assignments are available.

とあり、「今はまだボランティアを送る時期ではなく緊急援助の経験がある専門家を送って、向こう数ヶ月以内にはボランティアをバヌアツとフィジーに送る予定で6~12ヶ月の間はボランティアをサポートするのに用いる」と書いてあります。ボランティアの次回募集は4月予定と書いてありますがオーストラリア永住者かニュージーランドでビザを取得した人用です。

オーストラリアで納税している場合には税優遇措置があります。

ユニセフ(UNICEF USA)

同じく、次に思いつくのはユニセフです。アメリカのユニセフにも緊急支援・災害支援のページ(UNICEF USA Emergency and Disaster Relief)があります。ここにはバヌアツのサイクロンの話は(まだ)ありません。

緊急支援として載っているのは、

  • 地震
    • 2010年 ハイチ
    • 2011年 日本
    • 2013年 フィリピン
  • ハリケーン
    • 2014年 フィリピン[Typhoon Haiyan、Typhoon Hagupit (Ruby)]
  • 津波
    • 2004年 インド洋
    • 2011年 日本

で、それ自体は良いのですが、どこをクリックしても同じページに移行します。今回はパスです。

その他の支援先

そこで、CNNの記事を参考にしながらまとめをつくって、自分でも試してみました。主観がどうしても入るので、興味がある方は記事のリンク先から探して見てください。

World Vision

30年以上前からバヌアツで飲み水などの支援をしている、世界中で子供を支援をする団体で、サイクロンの被害前にも80名の職員をバヌアツに抱えていたようです。

実際に本当かどうかは分かりませんが、2014年の実績値で寄付の95%は支援のため(85%は直接、10%は基金化)に使われている上に、何をどうしているのか知りませんが1ドルを1.28ドル分に増やして支援に使ったそうなので、1ドルの寄付が少なくとも1ドル分直接支援に向いています。

米国内からだとクレジットカードなどの情報なしでもペイパルから簡単に寄付できました。また、来年の税金控除も出来ます。(昨年、他の件で寄付したのですが、レシートをなくしたので簡単に申請できるのかは分かりませんが)

残念ながら日本からは受け付けていませんでした。日本法人(アメリカのサイトにあるような情報公開は見つけられませんでした)があるのでそちらに期待したいところでしたが、今回は募集の予定はないとのことです。代わりに、常設の突発的な災害・紛争に対しての緊急援助募金はあります。

額をクリックするか、金額を入力してGive nowをクリックすると、ショッピングバスケットに入ります。

 

ここで、Give Nowを押しても、もう一回バスケットに入るだけで、決済ページには行きません。きってしまって見えないのですが、下の画像に写っているバスケットのマークがあるので、そこをクリックすると決済ページに移行します。この画面までは、SSL保護されていませんが、バスケットに入るとSSL通信に変わります。

 

適当に入力して、決済を完了させると、確認ページと表示されてメールがきます。雇用主によっては、申請すれば職員が寄付したのと同額を寄付してくれる企業があるようです。日本のメーカー数社を適当に検索してみたところ、

Double your donationありの企業

(北米の法人です、系列でもすべて該当するわけではないと思います。)

  • Nissan日産
  • Mazdaマツダ
  • Sonyソニー

はヒットしました。好感度アップです。検索ページはこちらです。僕のいるところは残念ながら含まれていませんが該当する方は併せて見てください。数社しか検索していないので、他に載せたほうが良さそうな企業があれば、コメント・問い合わせフォームなどでご連絡いただけたら追記させて頂きます。

バヌアツとは関係ないですが、スポンサーがついたプログラムでは、寄付金の7倍分を企業が上乗せというプログラムもあります。

International Medical Corps

次の候補は、30年来活動している医療支援団体でウェブサイトには既にチームを送ったと書いてあります。

受付はクレジットカードですが、SSL証明書に問題があると表示されたのでやめました。

Volunteer Vanuatu

最後に試したのは、バヌアツのボランティア団体です。ウェブサイトは表示されますが、フェイスブックページ(ウェブサイトからリンクされています)によると職員・スタッフは無事なものの、被害をうけてウェブサイトの更新・メールの返信は滞っているようです。

アメリカ・カナダ・オーストラリアからの寄付の場合には、税金控除措置が得られるというページがあったので見たのですが、税金控除措置を得るためにはアメリカの支援団体の口座に寄付をして、それをオーストラリアの団体向けにして、さらにそこにバヌアツ行きと書いておかなくてはいけない、ということと、それを領収書発行などある程度手作業が必要になりそうな予感がしたので、やめました。

Volunteer Vanuatuへの支援窓口が開いているAustralian MercyからVanuatu Village Developmentを選ぶとで、このボランティア団体に寄付が向けられるようです。ここでは、ペイパル決済を選択できます。(オーストラリア在住の場合は、税控除が得られます。アメリカ、カナダの場合は税控除は別サイトでと案内されています。

ウェブサイト上にGift of Lifeというセクションがあって、そこからだと税金控除がありませんがペイパルで簡単に送ることが出来ました。(見出しのリンク先です。)ペイパルで送った場合と、Australian Mercy経由で送った場合と、どちらが手元に多く入るのか分かりません。(役目を終えたようで、該当ページはなくなっています)

  このページはSSLがありませんが、クリックした先はペイパルでSSL保護されています。

 

最初のページで、ボタンをクリックした場合は一回限りですが、「他の金額」を選んだ場合には毎月寄付というのを選択できるようになります。その気がない場合には確実に外しておいてください。

 

確認画面と、確認のメールがきます。メールにはボランティアのコーディネーター(責任者)二人の連名へ送金したと出ました。

どこがいい?

僕は、今のところWorld Visionが一番良いかと思うのですが、悪い噂などがもしあるようでしたら教えて頂ければうれしいです。ボランティア団体も良いのですが、World Visionだと財務報告もしっかりしていますし、一割は基金化しているようなので、一度出した分が少額ですが将来の援助に使われます。

ボランティアに行きたいけど、ちょっと遠すぎるという方にはVolunteer Vanuatuもよいと思いますが、活動規模などは良く知りません。

どちらもペイパル決済が出来たので、実際の決済方法はいろいろ選べて便利です。商品・サービスの販売対価でない場合には、ペイパルの決済手数料は無料のはず(だと思う)ですので、寄付金が無駄に消えることもないでしょう。

World Visionのほうは、アメリカの寄付金控除対象になるはずですが、どうやったらよいのか今のところ分かりません。

Paypal(ペイパル)

アメリカでは、銀行とリンクしたり、クレジットカード払いにしたり、ペイパルクレジット(ペイパルでの後払い)が選択できたり、いろいろ選択できて便利ですが、日本ではクレジットカード払いのみのようです。

プリペイドクレジットカードもあるので、それで登録できるようです。Yahoo知恵袋に質問があったので貼っておきます。

ペイパルについて質問です。海外サイトで欲しい商品がありペイパルで決済を考えて居ますがペイパルはクレジットカードを持って無いと使えませんか?

ここで紹介されているDOCOMO VISAは便利そうですが、ドコモユーザー限定ですね。

  • http://vpc.lifecard.co.jp/
  • http://www.mastercard.co.jp/personal/prepaid-card.html
  • http://www.visa-news.jp/prepaid/
  • http://docomokouza.jp/detail/visa_howto.html

セキュリティ(SSL通信)について

インターネットの通信は、基本的には通信先との間にいる人なら傍受して見ることができますので、(実際にやるか、やられるかとは別です)金銭が絡む場合には、ほとんどの場合、間に媒介する人に内容を読まれないSSL通信というものを使います。通信先が本当に目的のウェブサイトであるのかどうかは、誰かが認証した認定証の有無で判定しています。先日あった、『Lenovoパソコンのマルウェア』の場合にはこの情報に別のものを使うように変更してしまって、さらにその暗号情報が既に解読されていたために問題になりました。

これは通信先(=寄付先)で個人情報、カード情報が不正利用、情報漏えいしないか、ということとは全く別次元の話ですが、これを導入もしていない組織は、他の対策も疎かになっていると考えるのが自然ですので、最低限これがしっかり設定されているのが必要だと思います。Chromeだと、インターネットアドレス(URL)の前に鍵のマークが出ます。

この左上のマークです。画像はVolunteer Vanuatuから接続した画面で問題ありになっていますが、親ディレクトリではエラーが出ないのでなぜこのエラーが出ているのか分かりません。International Medical Corpsで出るのもこれと同じエラーですが、International Medical Corpsではどのページを見ても同じエラーが出ます。問題ないとは思いますが、僕は避けました。

援助団体がたくさん

現地入りした多数の援助団体の間で調整ができておらず、被災者に支援が届くまでの貴重な時間が無駄になっていると批判した。 およそ80の島からなるバヌアツは、大半の島に航空機が着陸できる場所や水深の十分な港がないため救助隊ら到達が遅れており....

バヌアツ政府の災害当局は支援に謝意を示しつつも、援助団体が政府と調整さえしていれば初動対応はもっと良かったはずだとコメント。デービッド・トサル農相は、バナナをはじめ農作物は壊滅状態で「専門家の試算では、1週間も経たずに食料が尽きる」と述べた。


出典:『サイクロン直撃のバヌアツ、食料「あと1週間持たない」』3/20(AFPBBニュース)

というように、現地での協働に支障をきたしているようです。東日本大震災のときは、調整役(こういう人たちです。河北新報)が居た気がします。国際的に長く活動している団体は、調整しそうな気もしますが、効率という面でどこが一番良いのかわかりません。NPO・NGO団体が寄付を集めるために数字になる実績を競っている側面があるのは否定できないと思います。ニュースでは見つけられなかったのですが、現地では赤十字(バヌアツのか、オーストラリアかわかりませんが)が調整を始めたようですので、この点はすでに解消されていそうです。

 

寄付でなくても

自分では寄付しなくても、ツイッターやフェイスブックで拡散すると、寄付したいと思っている人に届くかもしれません。CNNなどを見たあとで気に入った団体のソーシャルアカウントも見てみてください。

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