ウィスコンシン大学の勝利に終わったNCAA男子バスケットボールトーナメント、ファイナル4(準決勝)後の記者会見でケンタッキー大学選手のアンドリュー・ハリソン(Andrew Harrison)がNワードを発したのをマイクに拾われて問題になっています。マイクに拾われてしまって問題になったといえば、日本ではずいぶん前ですが船場吉兆の謝罪会見などがありました。

Nワード発言

 問題の場面は、試合後の記者会見で起こりました。試合が終わると、(記憶が確かなら)勝利チームのインタビューとともに、負けたチームの選手も記者会見をします。前から思っていたことなのですがアメリカは残酷です。このNCAAバスケットトーナメントは日本で言うと甲子園に当たり、地区優勝のときにバスケットゴールを切って持ち帰るパフォーマンスがあります。日本では「土を持ち帰る」に相当するものだと思いますがこれはアメリカでは敗者ではなく勝者に許された行為で、敗者は負けたあとすぐに記者会見をしなくてはいけないという敗者には辛い時間帯です。

問題になっている発言がいくつかのメディアにアップロードされています。

です。ハフィントンポストでは拡大されて該当部分だけが流れますが、DeadSpinではなんとなく会見の流れがわかります。記者が話している間にぼそぼそと聞こえます。解説は、ハフィントンポストとFOXニュース『Kentucky player Andrew Harrison apologizes for obscenity, slur in postgame press conference』に載っています。

 

謝罪したものの大学は対応検討中

アンドリュー・アーロン選手のツイッターで謝罪が掲載されています。

 と謝罪していますが、同じハフィントンポストの記事によると、

A Kentucky spokesman said of the incident: "We have no comment until we have had a chance to evaluate it.”

 

The lesson, as always: If, for some reason, you just have to secretly say something during a post-game press conference, make sure it leans closer to something along the lines of “God, she’s beautiful” than what Harrison said.

ということですので、何らかの処分を受ける可能性もあると思います。この記事に出てくる“God, she is beutiful”は数日前にウィスコンシン大学の選手が同じく記者会見中に呟いてしまった言葉が同じようにマイクに拾われて放送されてしまったものです。

ウィスコンシン大学の選手のほうは本人が恥ずかしがって周りが笑ってお終いですが、Nワードのほうはそうはいかないようです。アメリカ人が顔を覆って恥ずかしがっている姿が新鮮です。発言したNigel Hayes選手はツイッターで謝罪も出していました。キャスターの女性に対してbeutifulと思わず言ってしまったようです。

仕事中のキャスターに対して公の場で仕事と関係ない発言をしてしまったことに対しての謝罪と思われます。

 

スラングのFワード・Nワード

このFuck Niggaは、どちらも日本で言う放送禁止用語なのでF***、N***などと書かれたり、この記事のタイトルのようにFワード、Nワードと呼ばれます。

ただ、一般人に広まっている言葉でもあるので、先日のオクラホマ大学の学生のように大きな問題を起こすということに考えが及ばずに発言されることもあるようです。参考記事『オクラホマの合唱事件、

アメリカ合衆国では、公民権運動が活発化する1960年代までには白人および黒人の両者において自由に用いられていた単語であったが、今日では単語それ自体が強烈な社会的タブーとして扱われており、時には人種差別として解雇理由にさえなる。例えば多くの新聞や雑誌が、単語としてniggerを扱う場合、そのまま印刷することがなく、n*gg*r、n**ger、n——というように6字中の幾字かを欠落させるか、またはthe N-wordという表現で代替するほどである。 2011年には、韓国語の「お前」あるいは「君」を意味する「ニガ」を、「ニガー」と聞き取り間違えた黒人男性が激怒し相手へ全治二週間の怪我を負わせる事件が発生し報じられた[2]。この様に黒人を大変に怒らせ、時には暴行事件に発展する事もある為、類似語も含めて厳重な注意が必要である。 2007年2月28日、ニューヨーク市にてニガーという言葉の使用を禁止する条例が制定された。

例外的用法[編集]

非黒人が黒人に対して侮蔑の意味合いを込めて用いる場合ではなく、黒人が黒人同士でこの単語を用いることがある。"Hi, Brother"(やあ、兄弟)などと似た親近的な意味合いの濃い表現として、黒人が同じ黒人を呼ぶのに用いる場合である。とりわけ若者が多く使う。ただし教養のある黒人の中にはこの語の由来から、このような用法に反対する向きもある。 メリアムウェブスター版の英語辞典にもあるように、黒人や肌の色が黒い人種と言う従来の意味の他に、社会的に不利な立場の階級の人間を指すこともある。この場合は卑語とはみなされない。 ニューヨーク等の大都市では、若い黒人男性や黒人の多い地区の公立学校に通った非黒人の子供たちを中心に、「野郎」、「奴」と同じようなニュアンスで、男性を指してニガーと言う使い方をされる事が多い。この場合でも、親しい間柄や仲間意識があるもの同士以外では直接相手を呼びかけるには失礼である。この意味で使われる場合は使用する当事者の発音に従って、Niggaと綴られる事が多い。 2013年には、黒人同士が使用していたため愛称と勘違いした韓国人女性が黒人女性上司に使用して解雇された事が韓国語メディアが伝えている[3]。この様に時には人種差別として解雇理由にもなる為、「例外的使用」を目撃しても使用しない様に注意が必要である。


出典:『ニガー』(ウィキペディア 最終更新 2015/3/26 05:26)

今回の発言の場合にはこの「例外的用法」に該当すると思うのですが、最終的にどうやって判断されるのかはわかりません。「兄弟」や「単に男性」という意味と思われます。発言したケンタッキー大学の5番Andrew Harrison選手が黒人系アメリカ人で、文脈からウィスコンシン大学44番のFrank Kaminsky選手に向かって発せられた言葉のようです。Kaminsky選手は白人でHarrison選手は黒人ですので、もしも逆だったら大変なことになっていたと思います。

Fワードのほうは、良い言葉ではないものの映画『ウルフオブウォールストリート』で多用されていたように意味をほとんど失った用法もできていますが、Nワードは使ってはいけません。使ってもよい可能性としては、ニグロスピリチュアルのことを指して使う時くらいではないかと思いますが、これも略すと危ない気がします。ネット上には溢れている用語ですが、実社会では今のところ聞いたことはありません。

 

NBAドラフトへ参加表明

4月下旬現在、ケンタッキー大学からの続報は出ていませんが、Andrew Harrison選手、双子のAaron Harrison選手を含む、過去最大の7人がNBAドラフトへ参加表明しました。

“We would have loved to have been 40-0,” he said. “Let’s see if we can take another stab at it.”
But next season’s Kentucky team is going to look almost entirely different from this season’s Kentucky team after its seven leading scorers said Thursday they were leaving college basketball and entering the NBA draft. Calipari’s embrace of one-and-done players forces him to plan around a mass exodus every season. Yet the seven early entries—who were responsible for 77% of Kentucky’s minutes and 86% of Kentucky’s scoring—were still the most Calipari has ever had.
出典:『Kentucky’s Top Seven Scorers Headed to NBA Draft』(Wall Street Journal)

高校野球でも、1チームから7人もプロへは行かないと思いますが、5人でプレイするバスケットボールで7人抜けると、来年も残るプレイヤーの今年のプレイ時間は全体の23%で得点は14%だったそうです。意外とプレイしていますね。

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