はしか落とし話

昨年(2014年)からアメリカで麻疹(麻しん、はしか、measles)が流行していることが話題になっています。2014年の麻疹患者数は、アメリカ全体で644名で今年は1月の段階で102名に上ります。カリフォルニアの某テーマパークで集団感染していたのがニュースになっていましたが、この集団感染と関係ない患者だけでも例年のペースを超えています。2000年代の一年間の麻疹患者数は中央値62名(37~220名:最大値の2011年だけずば抜けて多い)でした。

一方、日本の感染者は減少傾向ですが、アメリカよりはずっと多く、

2013年には前年より30%減少してなお293名でした。昨年2014年は、アメリカと同じく大流行していたのですが最終集計値は見つけられません。アメリカから普通に検索すると、日本で大流行、という中国語の記事がたくさん出てきます。

麻疹の予防接種

日本では麻疹の予防接種は親権者の義務です。一類疾病と分類される、「ジフテリア、百日せき、急性灰白髄炎(ポリオ)、麻しん、 風しん、日本脳炎 、破傷風、結核、痘そう」は接種させる『努力義務』があります。ただ罰則はないため、それを義務と呼ぶのかは置いておいて。

アメリカの予防接種

一方、アメリカでも予防接種は義務ですが、日本と同じように拒否できます。

CNNニュースに、「カリフォルニア州で予防接種を拒否する権利を縮小する法案検討」(英語記事)というものが出ていました。USATodayにも、「予防接種を受ける人が少ないと危ない」(英語記事)というような記事が出ています。これらに拠ると、カリフォルニアなどでは半分以下しか受けていないということです。そもそも義務化されているのも、予防接種によって国内の流行を食い止められることがわかっているからなので、日本でも増えてしまうのかもしれません。

留学生の予防接種

ところで、留学すると各種の予防接種を受けたりいろいろさせられますが、過去には予防接種・検査を拒否した外国人がいたそうなのですが、拒否したときにペナルティなど何らかの不利益があったのかどうかはわかりません。

 

2015年の麻疹流行

2015年1月の時点で102名だった麻疹発症者の数は、5月29日時点で173名と落ち着いているように見えます。

by CDC

6月、マサチューセッツ州でも感染者が出たとニュースになっています。

An unidentified child was diagnosed with measles on Martha’s Vineyard, Mass., leading hospital officials on the island to warn community members that the child was infectious from Monday, June 8 through Wednesday, June 17, MyFoxBoston.com reported.
...中略...
Martha’s Vineyard Hospital is offering a free vaccination clinic for non-vaccinated children on June 24 from 5 p.m. to 9 p.m.
出典:『Child diagnosed with measles on Martha’s Vineyard』(FOX News)

一人発症者が出ただけでニュースになってワクチン無料ですよと宣伝するなんて、日本よりも本当に少ないのだと実感します。

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