2016年にアメリカから帰国しふるさと納税をとりあえずやってみました。実利的にはうれしい制度ですが、試してみるまでは税金の総額を減らす上に企業努力を失わせる制度と思っていましたが、少し試してみたら違う面が見えた気がします。想像していたのよりも良いのかもと思いました。

ふるさと納税制度

ふるさと納税制度は、地方自治体へ寄附をすると一定限度額までなら税金が安くなり、2000円を除いた全額が税金から減額される制度です。さらに、寄付への「返礼」を個人に対して行っても良いことになっていて、この「返礼」が今までの制度と変わった点です。

ふるさと納税が今までの制度と違う点を考えると、地方自治体以外の団体、たとえば私立学校の慶應義塾大学に寄付をしたとすると、特定寄付金として税額控除を行うこともできます。この場合、感謝状をいただけたり、場合によっては何処かに名前を彫ってもらえるかもしれません。さらに、寄付金の半額をキャッシュバックされたらどうでしょうか?違和感が拭えないと思います。

ふるさと納税制度を使って返礼品を受け取るのはそれと同じようなことだと思いますが、ふるさと納税の場合は返礼品を中心に据えて運用されています。ただし、2016年度は前年度にキャッシュバックが行き過ぎたとして、換金性が高い商品を返礼品にするのはやめるようにという指導がされたようです。

やってみて気づいたふるさと納税

僕はしばらく海外に住んでいたのでふるさと納税制度を使うのは2016年が初めてです。制度をしらべてみて抱いていた印象(参考:『ふるさと納税制度、帰国してすぐ使えるか?』)よりも、使ってみた後は良い印象に変わりました。

地方に目を向ける機会が増えた

関心がある商品を返礼品にしている自治体のウェブサイトを見に行く機会が増え、今まで知らなかった特産品や、自治体の地理、歴史などについても調べてみるきっかけになりました。

返礼品は少し「ぜいたく品」になる

もともと、ふるさと納税で貰う返礼品は通信販売のようなものかなと想像していたのですが、「なくても困らないけれど、あったらうれしい」商品を選んでしまいました。理由は、「自分の懐が痛まない」ような錯覚に陥るので少し贅沢なものを選んでしまいます。自治体のリストにも「特産品」が載るので毎日スーパーで売っているような特価品と比べるとだいぶグレードが上がります。

さらに、申し込みをした返礼品は、通信販売のようにすぐに手に入るわけではなく、いつ手に入るのかも計算しにくい状態なので、ないと生活できないような生活必需品、日用品は選びにくいので、やはり少し今の日常にプラスできる商品に手が出やすい気がします。

貯蓄に回りにくい

形を変えた住民税減税のようなものと思っていたのですが、ふるさと納税がなければ買わなかったと思うような商品を申し込むことになりましたので、その分を貯蓄・投資に回すことはなく、生活費は同じだけ財布から減ってしまいます。

食料品を うまく申し込みすれば、その分を貯蓄する人も出てくるとは思いますが、多くの人は僕と同じように消費意欲が高まってしまうのでは、と思います。

情報弱者には無理

あちこちを調べる人にはかなり得な制度ですが、自分で努力しない人には何も利益がありません。インターネットで調べなければ自治体の返礼品などほとんど調べようがなく、雑誌の特集などを見るだけになります。

自治体間格差もそうですが、帰国してみて家族に聞いてみるとほとんど知らなかったということもあり、良い悪いということではなく市民間の格差も大きいと思います。

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