昨日、「花粉症対策について調べた」で5つの花粉症対策について調べて記事を書いたのですが、タイトルの通り、舌下免疫療法が既に「シダトレン」として日本で保険適応になっていたとは露知らず。ニックネームで投稿していて良かったと思った瞬間です。ぁあ恥ずかしい。SLITの日本語訳が「舌下免疫療法」だということに気づいたのが記事を公開した後だったことが一つの原因ですが、もう一つは日本から離れて3年経ち、総合ニュースや興味のある科学記事は読むものの、それ以外の医療系ニュースから離れていたせいです、たぶん。

 

「シダトレン スギ花粉舌下液」について

保険適応が開始された(=普通の病院・クリニックの治療として行うことができる)のは、昨年2014年10月なので、まだ4ヶ月ですから、そんなに恥ずかしがるほどのモノではないかも知れません。日本で働いてる医者でも知らない人、は、たぶん、いないだろうなあ。患者数が見込める花粉症の新しい治療薬が認可されて、さらに内服薬となったら、製薬会社の営業がものすごく頑張っているだろうなあと予想しています。数年来の臨床研究結果改ざん事件以降、営業方法がどうなっているか分かりませんが、知名度を上げる努力はもちろん怠りなくしているでしょう。

で、この「シダトレン」ですがどこのクリニック、どの医者でも処方できるわけではありません。国が認定した講習会に参加し、ネット上の試験に合格した医師のみが処方できます。「日本に帰ったら受けるぞー」と思ったのですが、この「国が認定した講習会」というのが『関連学会の講習会』として開かれているものでした・・・学会の登録費、参加費ともに高いのです。

  • 日本アレルギー学会
  • 日本小児アレルギー学会
  • 日本耳鼻咽喉科学会

の3つで開催されたことをネット上で発見しました。そのうち、日本アレルギー学会は既に何度も講習会をしていて、参加者名簿が公開されていました。つらつらと見ていると、知り合いの名前が結構たくさん載っています。なんとなく取り残されている感を感じてしまいますが、自分で選んだ道です。

 

舌下免疫療法を受けるときに気をつけること、アナフィラキシー

ところで、この舌下免疫療法という治療法ですが病院ではなく家庭で行う治療法である上に、「アレルギー源を摂取する」ことで治そうという治療法です。アレルギーを起こしてアナフィラキシーショックに至る可能性があるので、講習会が必要とされています。処方を行う前に、処方医師の病院・医院でアナフィラキシー対応を行う準備、もしくは転送する準備をする必要があるということになっていますが、怠る医院もあるかもしれません。個人的には、薬局で販売前に説明が必要な市販薬、説明が必要とされている処方薬を何度ももらったことがありますが、一度も薬剤師に話を聞いたことがありません。なぜネット販売が規制されているのか、考えていただきたいところです。

もしこの治療を受けられる場合には、しっかりと話を聞いてください。(今年は一年目だったので、医者のほうも慎重になっているはずですし、もう花粉が飛んでいるので今から始めることはないかもしれませんが)

アナフィラキシーの症状は、じんましん、まぶたや唇が腫れる、息苦しくなる、などで急速に変化します。まぶたや唇が腫れた場合にはより注意が必要だと個人的には思います。息苦しくなったら、危険です。アレルゲンから遠ざける以外は基本的には対症療法になるのですが、この対症療法が「呼吸を助ける」「血圧を維持する」必要が出てしまう場合があって、こうなるとアナフィラキシーショックと呼ばれ危険です。血圧の維持を助けるための緊急用の自己注射薬が処方できるので、必要な場合はかかりつけ医に聞いてみてください。あくまで緊急用で、治すわけではありません。僕も、アメリカまで持ってきています。(使って病院にかかったりすると大変ではあるのですが、念のために。)

アナフィラキシーについて、ファイザー製薬のウェブサイトが分かりやすかったので、リンクしておきます。(conflict of interest(利益相反)はありません。)

日本の報道では見たことはないのですが、この「利益相反」というものは最近とくに厳しく言われるようになってきたものです。前にも例を出していますが、高血圧治療薬の一つが優位性を出すために日本国内で行った臨床試験で、社員がデータを改ざんしていたという事件があり、今では広く知られているかもしれません。研究者が自分の名前で研究を発表するときに、裏でお金をもらっていないか、時代劇でいう「悪代官」になっていないか、という自己申告です。日本で申告をしていた人を渡米前には見たことがなかったのですが、帰国したらどうなっていることでしょう。ちなみに、2014年から製薬会社の協会が医師の個人名を発表することになっています。

 

舌下免疫療法の費用は?

この、よさそうな治療法の舌下免疫療法ですが、いくらくらいかかるのか、ネット上で調べてみました。ある東京都内の小児科のサイト(後藤こどもクリニック)では、年間2万円くらいかと推定していますが、他のサイトでは検査5~6000円、年間2~3万円ではないかと書いてあります。来年か再来年までに問題がなければ2週間毎の通院ではなくなると思われますので、そうすると少し安くなりそうですね。抗アレルギー薬は一年中飲むわけではないので、舌下免疫療法のほうがおそらく高いですね。

 

シダトレンは鳥居薬品株式会社の登録商標です。

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