2015年5月24日から25日にかけてのメモリアルデーの連休中、アメリカ南部では記録的な大雨が降り洪水が起こりました。

死者・行方不明者少なくとも44名

家が流され、町が冠水する映像が繰り返し放映されました。

At least 34 people -- 14 in northern Mexico, 14 in Texas plus six in Oklahoma -- have died in the severe weather, both tornadoes and flooding from raging rivers. Another 10 people are missing.
出典:『Texas floods: Cleanup continues -- and so does the search for bodies』(CNN.com)Updated 9:33 PM ET, Wed May 27, 2015

 メキシコの北部14名、テキサス州14名、オクラホマ州6名の死者が出ていて、10人が行方不明です。

 

ダム決壊の危険

記録的な大雨によって川の水位テキサス州ミドローシアン(Midlothian)のMidlothian damが決壊しそうになっていて、近くのPadera Lake damは水が溢れているそうです。

 

記録的な大雨、20インチ

テキサス州では、過去の記録を塗り替える20インチの雨が降ったそうです。5月に入ってからの降水量が20インチですので、約500ミリ強です。日本で降る雨と比べると、そういうこともあるかな位の量ではありますが、アメリカ南部としては異常に多いようです。

Officials in parts of Texas are warning that flooding could last for weeks in the wake of unprecedented amounts of May rainfall. Those rainfall totals, which have now topped 20 inches since May 1 at several locations, will climb still higher this week as thunderstorms dump even more rainfall on an already water-logged region.
出典:上記ツイッター内Weather news記事

 

日本よりも雨に弱い

建物や都市の問題

日本よりも降水量が少ないためか、そもそも雨にとても弱いようです。

昨夜もしとしと降り続けておりました。
雨季とはいえ、こんなに雨降るのは珍しい。
ほとんど雨のふらないサンディエゴ、道路の水はけも悪いし、家も建物も雨を想定して作ってません。

で、今朝、いつもどうりに7:30に家を出たダンナ。
2時間後には家に帰ってきました。
理由は、『雨で会社の屋根が落ちたから』・・・(゜ロ゜)!

...中略...

そんなにすごい雨が降ってるの?って思った方、・・・・全然すごくない雨です。
普通の雨です。むしろ小降りぐらい。
出典:ブログ『雨に弱すぎる 2008/2/22 雨』(アメリカに住むことになったよ)

僕の周りでも家の屋根は水はけを考えて作ってありますが、モールなどの建物はあまり考えていなさそうです。そして毎週のように研究室の建物では天井から水がポタポタ。

また、少し雨が降ると、排水口から水があふれ出て交通を遮断したりしています。

土壌にも雨に弱い原因?

アメリカの国土自体にも日本と比べて雨に弱くなる原因があると思います。川が小さく平坦な土地のために流れが遅く、さらに海まで遠いので、雨が降るとすぐに溢れます。川が氾濫するという点では日本も減ってきたとはいえ、ないわけではありません。

それよりも、むしろ、アメリカ中部の特徴的な土壌に原因があるような気がします。(気がするだけです・・)

テキサス州、オクラホマ州を含む南北に広いエリアには、膨大な地下水脈が流れています。オガララ帯水層といわれる地下水で地下100メートル程度を流れ、アメリカ中部の8州にまたがる巨大な水脈です。

現在、帯水層への淡水涵養のペースは遅くなってきている。このことから、地層中に存在する地下水の大部分は、氷河期に蓄えられた化石水であると言える。
この帯水層はアメリカ合衆国中西部・南西部の以下8州におよんで広がっている。グレートプレーンズと呼ばれる大平原が広がるこの地域はほぼ全域がステップ気候に属し、全体的に降水量が少なく、河川や湖沼などの地表水が少ない。そのため、この帯水層の地下水が重要な水道水源、農業用水源となっている。

帯水層のほとんどは炭酸カルシウムを主成分とする不透水層に覆われていることも、地表からの帯水層への水の流入を減少させる要因になっている。この地域にはプラヤと呼ばれる、乾燥地帯特有の浅い水溜りのような湖が多く見られる。その湖岸の多くは炭酸カルシウム層や粘土層で形成されている。炭酸カルシウムには地中の水分蒸発を早めるはたらきがある。一方で、乾燥が進むことによって土壌中の炭酸カルシウムの含有量が増える。こうした循環によって、ただでさえ少ない降水や地表水が土壌に浸透する量はさらに少なくなり、オガララ帯水層への水の涵養量は極めて限られたものになってしまう。
出典:『オガララ帯水層』(ウィキペディア 最終更新 2014/9/15 14:18)

水量はありますが、水脈への水のしみこみが、炭酸カルシウムの多い土壌のためにもともと悪く、さらに段々と悪化しているようですので、日本では問題にならないような週単位での降水にも弱いのではないかと思います。

 

道路が水で冠水している場合

日本でもゲリラ豪雨といわれるような集中豪雨が増えています。本格的な洪水になることは少ないかもしれませんが、車を水没させるような水溜りができることはよくあります。

道路が水で冠水している場合、通行するときには細心の注意が必要です。普通、自動車の排気口は車体の下部についています。

このパーツ(マフラー)は、エンジンからの騒音を低下させるためにありますが、ここに水が入ってしまうと排気できなくなります。外からの水圧に抵抗できなくなるとエンジンに水が入り込んでエンジンが壊れてしまいます。少量の水であれば、エンジンからの排気圧で出て行くようです。そのため、アクセルを緩めると水が入り込みやすくなってしまいますが、アクセル全開で水溜りを走るのは危険です。

JAFのウェブサイトにも記事がありますが、水溜りの中では、マンホールの蓋が開いてしまっている場合があって見えにくい場合は落下する危険もあるそうですので、十分気をつけなくてはいけません。

September 2017
Mo Tu We Th Fr Sa Su
28 29 30 31 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 1

ログイン(DISQUS/Facebook/Twitter/Google)なしでもコメントでき、その場合管理人の承認後表示されます。